金型に形材が、はまってしまい抜けなくなったときのことだ。
形材が変形しているのか、金型の油切れかは不明であるが、形材を抜かないと仕事にならない。そこで、金型に入れた形材を抜くことになった。仕事の流れとしては当然であろう。
そこで、皆で力を合わせて抜けなくなった形材を金型から抜こうということになった。その間、当然、ラインは止まったままである。「チョコ停」ランプが赤々と点滅している。ラインが停止していることを告げる安っぽい音楽が鳴り響く。
2メートル弱の形材を四人がかりで抜こうと、ちょうど綱引きのような形で4人がかりでするのだが。。。このとき、私を含めて日本人は3人、中国人はMさん一人。
リーダーのYさん(日本人)が1,2,3と掛け声をかけた。
日本人は、みな、「3」で力を入れて引っ張るのだが、1テンポ遅れてMさんが、一人「四」(スー)と大声を出して引っ張る。
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日本人は、みな何か、訝しげな顔をしている。
タイミングが合わず、形材が抜けないので、再度、引っ張る。
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Yさんが、声を上げる。「1,2,3」
日本人は、みな「3」で引っ張るのだが、中国人のMさんだけは、「4」で引っ張るのだ。
どうやら、こういう場合、日本人は「3」で呼吸を合わせるのだが、中国人は「4」でタイミングを取るらしい。
Mさん、三回目には事情を理解したようで「3」で呼吸を合わせて無事、形材は抜けた。